音楽を聴いて涙が出るような経験はそう無いと思いますが、この作品に収録されている「母性愛」という曲で、文字通り涙がちょこっとだけ出てしまいました。スーパーバタードッグの「さよならCOLOR」という曲以来、久々の経験でした。 ephemeral = 儚(はかな)さ。ぴったりのタイトルです。 pianaさんの歌い方にも、静かに重なるコーラスにも、柔らかいチェロやバイオリンの音色にも「儚さ」が込められています。 エレクトロニカミュージックの要素も随所に入っていて、個人的には独特なノイズの使い方がとても好きでした。 でもこのアルバムはやっぱり、ポップミュージックとして沢山の人に聞いてほしい作品だと思います。 １度聞けば誰もが聞き入ってしまうメロディは抜群に素晴らしいですし、ギターなどの生音と打ち込み音を上手く融合させたサウンドも聞きやすいですから。 pianaさんにしか作れないこの世界観は絶対に知る価値ありです。